夫が家事や育児をしないために、精神的な疲れを感じている妻は多いのではないでしょうか。
「妻は座る暇もなく家事をしながら子どものケアをしているのに、夫はスマホを手にソファに寝転んでいる」、このような状態が続くと、夫に対してイライラを感じても無理はありません。
夫が家事をせず妻に負担がかかった状態が続けば、離婚に発展するケースもあります。家族の崩壊を招かないよう、夫の家事負担への対処方法と、お互いが家事に対して楽になる選択肢もご紹介します。
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共働きの家庭が増え、女性が仕事をするようになっているにもかかわらず、夫の家事負担は少なく、妻に大きな負担がかかっている家庭が多いのが現状です。
内閣府の「男女共同参画白書(令和5年版)」の、「6歳未満の子どもを持つ妻・夫についての家事負担の割合の調査結果」をみていきましょう。
2021年度の調査では、共働き家庭の妻の家事負担率は77.4%です。2006年と比べて8.1%負担が減っているものの、まだまだ女性に負担がかかっている状態であることがわかります。
▲「男女共同参画白書(令和5年版)」6歳未満の子どもを持つ妻・夫の家事関連時間及び妻の分担割合の推移(週全体平均)
「家事に関する配偶者との役割分担の希望」
をみると、18~39歳の若い世代で、「家事を配偶者と半分ずつ分担したい」と考えている男性が約70%という調査結果が出ています。
外部サービス(保育所、訪問介護、家政婦など)を利用しながらお互いの負担を軽減し、上手に家事をしていきたいと考える男性も一定数あります。男性のこの意識を摘まないように、上手に家事分担をしていきたいものですね。
家事をしない夫にイライラを募らせるよりも、解決方法を探って状況を改善していきましょう。
妻が仕事と家事を頑張って快適な生活を維持していることが、夫にとっては当たり前になっているかもしれません。
「頑張っているのをわかってほしい」「疲れているのをわかってほしい」と思っていても、夫には伝わっていないため、疲れたと感じる今があります。言葉にして伝え、夫の家事参加を促しましょう。
「話し合い」では、うすうす妻の不満を感じている夫が身構える可能性もあります。 「我が家の戦略会議」などに言い換えて、「これからの家の運営についての計画を立てる」など、夫が前のめりになれる工夫をしてみましょう。
疲れきる前に、休む暇もなく家事や育児をしていると、そのうち精神的・体力的な限界が来ると、夫に説明しましょう。今日は大丈夫でも、明日はわからないという危機感を夫が認識することが大切なのです。
そして、夫の協力が期待できないときや約束しても夫が家事をしないときは、外部サービス(家政婦)や家事負担を減らす家電などを利用する案を出すのがポイントです。この費用はぜひ、夫に負担してほしいところですよね。
夫への家事の分担は、夫ができる事から始めましょう。 できない家事を無理に分担すると、夫だけでなく妻のストレスの元にもなります。
そして、夫が、実際に家事を行ったら、ほめて喜びましょう。
【夫の得意な事を分担 → 妻と家族が感謝・ほめる→ 次回もやって喜ばせよう(と夫が思う) → 感謝・ほめる】 というサイクルを作ります。
いつも家事をやっている妻からみると、夫の家事は至らないところもあるかもしれません。しかし、指摘するとやる気がなくなりますので、夫にまかせる割り切りが必要です。
家事の例を挙げると、ゴミ捨てなら、ゴミを分別し集めるところから夫が担当します。袋に入ったゴミをゴミ置き場まで運んで、ゴミ捨てをやったというのはなしにしましょう。
夫が家事をしない原因を知ることも必要です。妻の希望を伝えるだけでなく、夫の言い分も聞いて、上手に家事分担をする方法を探しましょう。
古い世代に多い考え方です。高齢になるほど、家事は妻がやるものという意識があります。また、高齢者を親に持つ子世代の中には、母親が家事を一手に引き受けるのを見ているため、妻がやるものと思っている夫もいます。
そして、人間は楽な方へ流れてしまいがちです。理想は自分も家事をすべきと思っていても、妻が何も言わずに家事をしてしまうと、楽できるという夫もいるでしょう。
やる気はあっても、家事のやり方がわからないという夫もいます。
以前に、よくわからないまま家事をしたところ、妻に怒られたり不満を言われたりしたため、家事をしなくなるとも考えられます。
頑張ったのに、ダメだしされるとやる気がなくなるのは妻も同じです。「ほめる、喜ぶ」で夫のやる気をキープして、家事のできる夫に育てるという気持ちも必要です。
夫が育児協力をしない一般的な理由は以下が考えられます。
・仕事に追われて育児の時間が取れない
・育児は妻の仕事と考えている
・育児の仕方がよくわからない
・育児は面倒くさいと考えている
少しずつでも夫にもできる育児に参加。「子どもと遊ぶ時間を持つ」だけでも、妻は子どもから目を離せるため、一息つけるのです。夫が積極的に育児にかかわれば、妻の負担が軽減し、妻が笑顔で生活できれば家族に余裕が生まれます。夫にとっても、居心地のいい家庭になるのは間違いありません。
妻も夫も、仕事で疲れきっているという可能性もあります。その上に、妻だけが家事を担当するとなると、イライラどころではないでしょう。
このケースでは、外部サービスを活用して余裕を作るのがおすすめです。仕事が落ち着くまでの、一定期間でも、家事をサービスにまかせたり助けてもらったりできれば、家では休息ができます。
まずは、疲れた状態から夫婦で抜け出すことが大切です。
家事をしない夫が家事の分担をするより、家政婦サービスを利用する方が簡単かもしれません。
家事を依頼できるサービスというと家政婦と家事代行があります。家政婦は家事代行より依頼できる家事内容が豊富で、費用が安いというメリットがあります。
育児や介護など専門的な分野と家事という組み合わせも考えられるため、ぜひ、家政婦紹介所に相談してみましょう。
・掃除や料理洗濯など一般家事 → ハウスキーパー
・育児を助けてほしい → キッズ・ベビーシッター(ホームシッター)
・介護もできる家政婦を頼みたい → 介護ヘルパー・ケアワーカー
家政婦サービスを利用すれば、夫婦でするべき家事の量が減るため、それぞれの分担も軽くなります。
家事育児の負担が減れば、夫婦ともストレスを軽減でき、時間を有効活用できるます。外食やデートなどの時間を持てるようになれば、精神的にも楽になるでしょう。
もし、夫が家事分担をしないなら、夫に費用を負担してもらいましょう。家事は無償労働であるため、軽くみられている可能性があります。外部サービスの利用で、夫がその価値や費用を実感するというメリットも生まれます。
育児や家事をしない夫に疲れたときの対処法をご紹介しました。
イライラをため込んで妻が疲れきる前に、言葉で思いを伝えましょう。夫の言い分も聞き、解決策を探します。
家事をしない夫への家事分担のポイントは、「できる事から分担」と「ほめる、喜ぶ」の2つです。
それでも夫が家事をしない場合などは、家政婦サービスの利用がおすすめです。仕事の時間にも、子どもと過ごす時間にも、疲れをひきずらなくてもいい環境を作り、余裕のある生活をしていきましょう。
自宅で家事をしてくれる人を雇いたいとき、どのようなワードを思い浮かべられるでしょうか。多くの方は家政婦さん(お手伝いさん)を思い浮かべられるのではないかと思います。
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