
実家を整理していたら、財布やお金が入った袋があちこちから見つかった——こうした話は珍しくありません。「何個も財布を持っている」「小銭をあちこちに分けてしまっている」という行動には、認知機能の変化や心理的な不安が関係していることがあります。この記事では、この行動の背景にあるものと、介護もできる家政婦が家族と連携してできるサポートについてご紹介します。
高齢になると「お金を失ったらどうしよう」という不安が強くなる方が多く、その不安から複数の場所にお金を分けて保管する行動につながることがあります。これは必ずしも認知機能の問題だけでなく、心理的な防衛反応として理解することも大切です。
お金をしまった場所を忘れてしまい、「また新しく財布を用意する」という行動が繰り返されることで、結果的に多数の財布やお金の入った袋が見つかるというケースがあります。この繰り返しのパターン自体が、記憶機能の変化のサインである場合があります。
お金の管理について家族に相談することへの抵抗感や、「まだ自分でできる」というプライドから、一人で対処しようとする結果として複雑な管理状態になることもあります。本人の自尊心を理解した上で向き合うことが大切です。
お金の計算・支払い・管理は、記憶力・判断力・計画性など複数の認知機能を同時に使う複雑な行為です。そのため、お金の管理に関する行動の変化は、認知機能の変化の早期サインとして現れやすいと言われています。
お金の分散行動と併せて、「同じ食品を何度も買ってしまう」「支払いを忘れる、または二重に払う」といった行動が見られる場合は、注意深い観察と、必要に応じた専門機関への相談を検討することが望ましいです。
早い段階でこうした変化に気づくことができれば、成年後見制度や日常生活自立支援事業など、本人の意思を尊重しながら利用できる支援制度の検討など、選択肢を広げることができます。
お金の管理を一方的に取り上げるような対応は、本人の自尊心を傷つけ、かえって不安や反発を強めることがあります。「一緒に整理しましょう」という協力的な姿勢で向き合うことが重要です。
介護もできる家政婦は、お金そのものの管理を代行する立場ではありませんが、生活状況の観察・家族への報告、本人が安心して過ごせる環境づくりという面で重要な役割を果たします。「最近こんな様子が見られました」という報告が、家族の早期の気づきにつながります。
お金にまつわる行動の変化が繰り返し見られる場合は、地域包括支援センターやケアマネジャー、必要に応じて医療機関への相談を検討することも大切です。家政婦の日々の観察記録が、こうした相談の際に有用な情報になります。
「財布を何個も持つ」という行動には、お金を失う不安や、置き場所を忘れることの繰り返しなど、様々な背景が考えられます。単純に「困った行動」として片付けないことが大切です。
お金の管理は複雑な認知機能を使う行為であり、その変化は認知機能の早期サインとして現れることがあります。
介護もできる家政婦による日々の観察と家族への報告、そして本人の自尊心を守る協力的な姿勢が、適切なサポートにつながります。
株式会社やさしい手大橋サービスでは、介護もできる家政婦の紹介を行っております。高齢者の生活観察・家族との連携サポートについて、まずはお気軽にご相談ください。