クリーニング士(クリーニング歴30年)の若澤講師による、衣類のお手入れ講座です!
○ズボンやスカートの裾上げ
★一般的なまつり縫い…これはほとんどの方ができました! 復習ですね
★千鳥がけ…ズボンに足を通す際に、縫い目に足が引っ掛かることがなくなるのでオススメです。左から右に山を作るように縫い進めます。「高尾山(なだらかな低めの山)じゃなくて富士山(高くしっかりした山)ですよ~」と先生からアドバイスを受け、針を進めるうちに皆さん上達されていました。
★すくい縫い…表にも裏にもほとんど目が出ない、見目麗しい(?)裾上げで、皆さん一番気に入られたようです。
○次に先生が持参された色とりどりのボタンから好きなモノを選んでボタンつけ
コートなどの大物用のボタンは、まずボタン穴に下から針を通し、違う穴から下に向かって針を戻します。針の反対端の二本どりの糸の間に針を通し、糸の先端に(ブランコのように)ボタンを吊るします。そして親指の爪を使って5mmほどボタンを浮かせた状態で生地に付け、そこに糸をくるくる巻き付けて足を付けます。
力ボタン(コート等のボタンの裏の小さいボタン)の付け方を含め、一人一人手ほどき受けました。先生の手さばきは、まるで神業!! さすがの手さばきに「わぁ~!!」と感嘆の声があがりました。
ワイシャツボタンの付け方も一応復習しました。
○スカートの表生地と裏地を繋ぐループの作り方をデモンストレーション
指編みのように手早く編まれていくループにビックリ!! これは初めて知ったという方がほとんどでした。実際にループまで編む機会はあまりないかもしれませんが、知っておいて損のない豆知識ですね。
○スナップボタンの付け方
ひと目ごとに糸を針にくるっと掛けて進むと、仕上がりがとても美しくなります。くっつければ良しではなく、やはり仕上がりの美しさにこだわりたいですね。
○ワイシャツのアイロンがけ
裏を軽くかけてから表でピシっとかけていました(今まで、表側しかかけていなかった…)。襟は両はじ、肩の位置など、決めるところはキッチリ決めるときちんと決まります。 たたみ方も勉強になり、出来あがりは「はい、200円です」と冗談が出るほど、まるでお店のような仕上がりになりました。
今回は参加人数が少なかったこともあり、和気あいあいとした雰囲気の中、わからないことは臆せずに聞くことができました。おかげで皆さん、何かしら身につけることができたと思います。「こんな知識を共有する人が少なくてもったいないよね!」との声もありました。
家政婦さんのメイン業務ではないかもしれませんが、こういうことが手際よくきちんと行えると、きっとお客様からの株も上がり信頼も深まることでしょう。是非今後も積極的にアゼリア研修にご参加ください!!