20.01.30
小野寺先生の「介護実習」研修レポート
大橋サービスでは毎月、介護家事など現場に即した実務研修を開催しています。
調理実習や医学知識のほか、認知症サポーター養成講座のような公的機関と共同で行う講習もあります。
その中でも一番人気と言えるのが「介護実習」講座。
実践的ですぐに役立つ内容に毎回キャンセル待ちがでるくらいです。
今回のテーマは「ボディメカニクスで介護が楽しくなる!」
楽しくなる介護の秘密は?
いつも元気いっぱい、やる気にあふれている小野寺先生。
あちこちの研修に引っ張りだこな先生ですが、特に大橋サービスの研修については
やりがいを感じてくださっているとのこと。
何よりも参加者の熱意がすごい!と。
確かにいつも他の研修にはない熱量です!
まずは復習という事でボディメカニクスの基本から。
介護者が身体を痛めずに介護を続けることができるように、
手の使い方を知っておくと便利。
先生の指示の通りにまずはいつも通りに手を広げて力の入り具合を確かめます。
続いて、中指と薬指だけを折り曲げて、他の指はぴんと伸ばした状態で同じく力を入れてみます。
今回は2人1組で互いに腕を引っ張るなど力をかけて確かめました。
やってみると、本当にびっくり!指を曲げる方が同じ体勢でも力が入るのです。
皆さん、なぜ?と本当に不思議そう。人間の身体の仕組みを知って、うまく使う、ボディメカニクスの実践とはこういうことなのですね。
この指のルールは普段、カバンを持つときなどにも使えるそうなので、ぜひ、日ごろから意識して自分の身体を無駄に浪費せず、痛めないようにしていきたいですね。
続いて、ベッド上で寝ている人を座位にするやり方を教えていただきました。
ここでも、足を小さくする(曲げてもらう)、自分と相手の身体を密着させる、相手を動かすのではなく自分が動く、など、ボディメカニクスの基本が活かされていました。
基本を修得しておくと、様々な場面で応用が効きそうですね。
さらに、ベッド上で身体をすらして移動させるやり方。
首の隙間からビニール袋を差し込んで身体の下に通して広げて、身体が滑りやすいようにして移動。
人間の身体は仰臥位の時に肩甲骨がひっかかるので、その部分さえスムーズに動かすことができれば移動が楽になるとのこと。
人間の身体をよく知り、理論に基づいた方法なのでとてもわかりやすく、説得力があります。
1人1人、各動作を実践してみて皆さん確かな手ごたえを感じていらっしゃる様子でした。
次回は実際の現場での困り事をもとにした事例ごとに実習を行う予定です。
小野寺先生が何時もの通り、参加者の困りごとや課題をさくさく解決して、研修が終わるころには全員が笑顔になっていることでしょう!
まだ参加したことがない方にはぜひ、一度、楽しくなる介護の秘訣を体験していただきたいと思います。