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研修情報

大橋サービスでは医学や介護の研修を毎月開催しています。
内容は医学知識、認知症、介護実技など。
今回の研修は身体介護の中でも移乗や衣服の着脱の実技について、最新の技術を学ぶものです。
介護の移乗技術は日々進化しており、介護者が腰などを痛めることなく、移乗できる方法が工夫されています。
長く健康に仕事を続けるためにも技術の習得は欠かせません。
この研修は介護に携わる求職者向けに定期的に開催しています、今回も参加人数は満席でした!
リピーターの参加者も多いです。

ボディメカニクスを学んではいても、正しい体の使い方ができていない方が多く、介護職の方はやはり腰を痛めるなど、身体の故障でドロップアウトしてしまうケースが多いのが現状です。
小野寺先生曰く、120kgまでなら力の有無や男女と問わず移乗することが可能との事でした。
事例として、小野寺先生が対応したADL状況の良くないご利用者様の入浴介助を行った。
周りの介護者も、家族も入浴は無理だと思っていたのですが、入浴ができたとの事です。
力でなく、技術を駆使することで対応出来ないことが減り、ご利用者様のQOLの向上にもつながるのです。

何故故障をしてしまうのでしょうか?
腕の力を使って介護作業をするから、身体を痛めてしまうのです。
そもそも、ご利用者様の身体も安定せず、危険を伴います。

早速、二人組になって、体験実習に入りました。
片方が片方の腕を掴み引っ張ります。
普通に相手の腕をガッシリ掴んで引っ張るのを試したのち、相手の腕を親指、中指、薬指3本だけでつかんで引っ張ると……
なんと、指3本のほうが楽に引っ張ることが可能になりました!

この体の使い方は、人体の仕組みとして、人差し指を握ると腕の力を使うので、人差し指を使わないで力を出そうとすると「肩甲骨」から力を加えることが出来、結果自身の身体に負荷をかけず、最大限の力を発揮することが出来るそうです。
人差し指の使い方だけで実感できるレベルで力の加わり方が変化し、特に小柄な方が多い家政婦の皆さんはびっくりしていました。

次に、体格の大きい方のベッド移乗の実技です。
なるべくご利用者の身体をコンパクトにまとめ、ベッドに触れている面積を小さくし、自身の支持基底面積を広く取り……という基本は変わりませんが、仰向けに寝ているご利用者の首や足に介護者の腕をまわす、その腕の向きを変えるだけで力の加わり方が全く違うことを体験しました。
通常は手のひらが上を向き、抱え込むようなイメージでご利用者様を支えます。
そうではなく手の甲が上を向く状態で首と足に腕をまわし、手首を返します。
一見、支えられないようなイメージですが、腕ではなく身体全体の力が加わり、楽にご利用者を起こすことが可能になりました!
シーソー運動も併せれば、大柄なご利用者を小柄な介護者が無理なく移乗させることができます。

百聞は一見にしかずということで、実際に、体格の大きい男性職員がモデルとなり、受講者全員が順番に移乗実習を行いました。
介護者の2倍の体重は確実にあろうかというモデルに対し、どの方も無理なく移乗させることに成功。
これにはモデルとなった職員自身もびっくりしていました。
「自分はモデルとしてなんの力も入れなかったのに、自分自身がこんなに簡単に起き上がらされるとは思っていませんでした……これが家政婦さんの自信になったなら何よりです」

また、気付きとして、介護者にやさしい移乗は、ご利用者様自身にも無理や負担、痛みがかからないため、良いことづくめであることが体験できました。

難しいテクニックではなく、ちょっとした身体の使い方や、腕や指の向きだけでこれほどまでに負担がかからずに力を加えることが出来るなんて、と驚きにあふれる研修でした。
まるで、テレビの合気道を見ているような不思議な感覚、でも実感が出来る素晴らしい研修でした。

小野寺先生は、毎回新しい情報を必ず用意してきてくださいます。
これからも開催を予定しておりますので、多くの家政婦さんに引き続き参加していただきたいと思います。

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