19.05.23
山﨑久美先生のKumi’s クッキング「暑い夏に食べたいエスニックメニュー」研修レポート
大橋サービスでは毎月1回、プロの料理家を講師にお呼びして
調理研修を開催しています。
テーマは季節に合わせて、その時々の旬の食材を使ったメニューを中心に、時には話題の食材やメニューを取り上げるなど、バリエーション豊かな内容となっています。
夏に向かうこれからの季節は夏バテ防止や暑い中でも食べやすいメニューが多く登場しています。
→過去にはこんなメニューも
2017年6月「夏バテに備える、スタミナメニュー」ブログ
介護家事の登録者を問わずリピーターの多い、人気研修の一つです。
今回はこれからの季節にぴったりなスパーシーなメニュー
・ナシゴレン風 焼き飯
・ガイヤーン
・海老トースト
・タイ風なます
・タピオカミルクティー
の5品です。
今回はパクチーやナンプラーを大量に使ったので調理室にはアジアンな香りが充満していました。
本格的に暑い時期にも食欲をそそられそうなメニューです。
皆さんに大好評だったのが海老トースト。
材料も下ごしらえもシンプルでとても気軽に作ることができて、しかも美味しい。
海老は下ごしらえをしたら少し粘り気が出てくるまで包丁でたたいて、塩・コショウ・砂糖・ニンニクなどで味付け。
パクチーのみじん切りも加えて、パンに塗ったら海老の面に溶き卵をつけて180℃の油で揚げて出来上がり。スイートチリソースをつけていただきました。
スイートチリソースは辛すぎないのでお子様でも大丈夫ですし、ビールにも合いそうです。
ガイヤーン(タイ風焼き鳥)は漬けだれに1時間ほど漬け込んだ鶏もも肉をオーブンで焼くだけ。
これもシンプルな料理ですが漬けだれにナンプラーやパクチー、オイスターソースを使っているので独特な風味になりました。
食べるときにレモンを絞っていただきます。
これもビールに合いそうな一品。
好みで漬け込み時間を長くしてもよさそうですし、鶏肉以外の食材でもアレンジが効くので、覚えておくとレパートリーが広がりそうです。
ガイヤーンの付け合せにはタイ風なますを添えました。
今回は大根と人参を使いましたが、胡瓜や瓜など他の野菜で合わせることもできます。
先生から美しく仕上げるポイントとして野菜の割合について一言。
人参のようにカラーが強く膨張色のものは白い大根と混ぜると実際の量よりも多く見えてしまうため、同じ量ではなく少な目にするのがバランスがよいとのこと。今回は大根150gに対して人参は30gで作りました。
カットしたら塩もみしてしんなりさせたら水洗いして水気を絞り、レモン汁やナンプラーなどを合わせた甘酢で和えます。
刻んだピーナッツやパクチーを添えて完成!やさしい甘酢がガイヤーンのピリ辛とよく合います。
海老トーストを揚げる前に、揚げ物の基本、揚げ油の温度の簡単な見分方も教えていただきました。
一度水で濡らしてから布巾で水気をふき取った菜箸を油に入れて判断するのですが、箸先から細か泡が静かに上がってきたら160℃、同様にして箸全体から細かい泡が上がってきたら180℃、箸全体から勢いよく泡が出たら200℃とのこと。
もちろん温度計を使えばより正確ですが、揚げ物をしているときはとかく慌ただしいもの。
道具を使わずに最適な温度が確認できるのは安心ですね。
アジアンなメニューの場合、独特な調味料が味のポイントになりますね。
例えば、本場ではナシゴレンの味付けにサシバル、ケチャップマニス、トラシなどを使うそうです。
どれも、味のイメージが浮かばない珍しい調味料です。
大橋サービスの調理研修は手に入りやすい材料で作ることもテーマの一つ。再現性を容易にするだけでなく、めったに使用しない調味料を使い切れずに無駄にしてしまうことを避けるためです。
今回もあえて、サシバルなどは使わず、他のもので代用しました。チリソースの一種であるサシバルは豆板醤で、甘い醤油のような味わいのケチャップマニスはトマトケチャップとナンプラー。
そして、トラシ(海老の塩辛)の代わりに干しエビとナンプラーを使いました。
デザートとして最近大流行中のタピオカミルクティーを作りました。
想像以上に簡単に人気のドリンクを味わうことができて、皆さん大満足でした。
今回の研修で実際に使った調味料や食材はどれも近所のスーパーに並んでいるものばかり。
ぜひ、これからの暑い時期にご家庭でも作っていただきたいと思います。