新着情報

2019年3月18日

近藤先生の医学研修「呼吸器疾患について理解する」研修レポート

笑点の司会でおなじみだった歌丸師匠が亡くなった昨年くらいからCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が多く取り上げられるようになったように思います。
また、最近、在宅での酸素療法をされている利用者様も増えていることもあり、今回は呼吸器疾患について、近藤先生にわかりやすく教えていただくことにしました。

まずは呼吸機能について、換気とガス交換の2つの機能があることを人体図を見ながら理解しました。
同時に咽頭、声帯、気管、肺、気管支の場所とそれぞれの役割も順々に追っていきます。
と、ここまで基礎知識を押さえて上で、呼吸器機構障害の原因やその治療法について、解説していただきました。



小児にも大人にも多いぜんそくについて、私は漠然と気管内部の疾患であると理解していたのですが、実は気管の周囲の薄い筋肉が炎症を起こして膨張することにより気管を圧迫、そのために呼吸が苦しくなるという症状がぜんそくであることを初めて知りました。
その仕組みを理解すると、花粉症などのアレルギーで呼吸が苦しくなることも納得できますね。
だから筋ジストロフィーやALSなども同様に呼吸筋の筋肉低下によって呼吸がうまくできなくなるということなのです。

また、疾患だけでなく、加齢とともに嚥下反射機能が衰えることから誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因としてはガン、心疾患に続く第3位となっています。

そこで、在宅介護で気を付けなければならない誤飲・誤嚥の予防法について、より具体的な実践方法を教えていただきました。
高齢者の食介の際にはまずしっかり覚醒していただくことが大事。
覚醒の手段として、近藤先生のおすすめは「アイス棒」です。
これは割りばしなどにガーゼを巻き付けたものに利用者様がお好きな飲み物を含ませて冷やしておく。
この、アイス棒を食事の前に「これから夕ご飯ですよ」などとお声がけしながら、口に入れて覚醒していただく、というもの。
先生は訪問看護の際に、ご家族から好みをお聞きしてヤクルトのアイス棒で実践していたことがあるそうです。
好きな飲み物の味ならば、ご利用車様にも気持ちよく受け入れていただけそうですね。



後半は介護の留意点として喀痰吸引を実施している場合について。
痰の状況(色や臭いなど)から変化に気が付いたら医療者に報告するなど、早期発見のポイントを整理しました。

2時間半の内容の濃い研修でしたが参加の皆さんからは活発に質問が挙がり、在宅の現場での実例を共有することもできて、とても充実した医学研修でした。

次回は皆さんからのリクエストにも多く出ていた「緊急時の対応」についての研修を予定しています。
利用者様の急変に気づいたらまず、何をどうすべきか、知っておくと落ち着いて対処できるのではないでしょうか。
ぜひ、研修に参加して備えていただければと思います。



近藤先生の医学研修「呼吸器疾患について理解する」研修レポートトップ