安心のたまてばこ

オンライン研修「近藤先生の医学研修」レポート

大橋サービスでは毎月、介護や医学、家事全般について、研修会を開催しております。通常は本社の会議室にて実施していますが、コロナ禍を受けて、今回は初の試みとしてZoomでのオンライン研修会を開催しました。

オンラインは初めて、という参加者も多い中、外出自粛などで人との対話を制限された状況ということもあり、講師との対話や参加者同士のブレイクタイムなど、話が弾み、学ぶだけではない楽しみも共有していただけたようです。

オンライン研修 初回は大人気シリーズ、看護師の近藤真名美先生による医学研修です。訪問看護師としても経験豊富な近藤先生の在宅介護の現場に沿った実践的な内容でリピーターも多い研修になっています。

テーマは今まさに誰もが知りたい「感染症について」、わかりやすく説明いただきました。

まず、新型コロナウイルスについいての基本から。

感染症はその種類によって感染ルートも様々です。主な経路としては結核のように空気感染するもの、疥癬のように接触感染するもの、インフルエンザのように飛沫感染するものなど、さまざまですがこの新型コロナウイルスは接触感染と飛沫感染が感染ルートです。2つも感染ルートがあるのはほかの感染症に比べて、強い感染力を持っていると言えます。でも感染ルートを知っておけば感染を防ぐ手立ても明らか。今回、マスクや手洗いが推奨されていたのは感染予防や拡大防止に有効だからというわけですね。

そのほか新型コロナウイルスの特徴としては、粘膜に付着しやすいこと、潜伏期間が平均5日程度であることが挙げられます。

基礎疾患がある人は重症化しやすいという話をよく聞きますが糖尿病だとしてもしっかりと血糖値の管理ができているようならば、さほど心配はないとのこと。介護が必要な高齢者の方には持病として糖尿病がある方が多いですが、この説明を聞いて安心しましたという感想が参加した方より寄せられました。

ウイルスは目に見えないものなので、今、多くの人が外でものに触れることに敏感になっているように感じます。一体、ウイルスはそのくらい生きているのでしょう?という質問がありました。

答えは、場所によって異なるというもの。例えば、スマホ画面のようなツルツル面では72時間、段ボールでは20時間、紙幣では48時間、マスクの外側の場合は7日間だそうです。これはすべて最長の期間です。

インフルエンザのように予防接種ができるようになれば、さほど恐れることはありませんが、まだ開発中の現状では予防するしかありません。予防のポイントはよく言われている通り、3密を避けること。マスクと手洗いと換気が効果的。換気はただ窓を開けるのではなく対面の窓やドアを2か所開けて空気の流れを作ることが大切です。

新型ウイルスのほか、今日はこれからの季節、特に用心が必要な「食中毒」についても基本と注意点、対応について、学びました。ここでも、菌をつけない、増やさない、殺菌する、の3大予防対策を具体的に説明いただき、梅雨時~夏に向けて十分な備えが出来たのではないでしょうか。

オンラインで画面越しではありますが、中には手作りマスクや愛用されているフェイスシールドを見せてくださる方もいたり、オンラインであることを忘れるくらいに一体感のある研修会になりました。

オンラインというと少し気後れしてしまう方もいるかもしれませんが、ぜひ、この機会に体験してみていただきたいと思います。

今後も近藤先生の医学研修は定期的に開催予定です。次回のテーマは「呼吸器疾患について」。今回、参加できなかった方は次回をぜひお楽しみに!!