信頼のたまてばこ

大橋サービス 家政婦インタビュー(鈴木 栄理子さん)


まずは厚生労働省職業安定局長表彰の受賞 おめでとうございます。
また、今日は快くインタビューをお受けくださってありがとうございます。
早速ですが、大橋サービスに登録して23年目ということですがこのお仕事を始めるきっかけはなんだったのでしょう?

母が大橋サービスに登録していて、15年くらい病院付き添いや住み込みの形で働いていたので家政婦という仕事は身近に感じていました。
大橋に登録する前は料理の世界を目指していたのですが結婚して生活が変わり、あらためて仕事を探していた時に、母から勧められたんです。
でも、当時はまだ30代だったので、登録の面接では大橋サービスの社員さんから「あなたの若さで、本当にいいの?」と言われました。

鈴木さんに迷いはなかったんですか?

まったく!(笑)なんでそんなことを聞かれるんだろうと思った覚えがあります。

 

まずは家事からスタートして、その後、介護の資格を取られて、今は介護が必要なご利用者様も担当くださっていますね。

はい。大橋の社員さんから「仕事の幅が広がるから」と勧められて、ちょうど世の中でも介護という言葉がよく聞かれるようになっていたのでこれから求められる仕事なんだと思いヘルパー2級の講習を受けることにしました。ご利用者様に迷惑をかけたくなかったので仕事のない土曜のみのコースで3か月くらいかかりました。
2級を取ってから見守りなどの軽介護からスタートして、4年くらい一人のご利用者様を担当させてもらいました。少しずつ介護度が重くなってきたので、その状況に合わせて、一つ一つ確認しながら、身体介護を勉強させてもらいました。

練習なしの本番だったのですね。怖さはなかったですか?
私がやらないと他にやる人がいないという状況だったので、腹をくくれたのかもしれません。あと、わからないことはYouTubeでやり方を覚えたり。

仕事をする上でいつも心掛けていることはありますか?

利用者様に寄り添うということに尽きると思います。
いつもお宅に伺うときに「今日はどんなご様子だろうか」と想像しながら向うのですが、対面して最初の5分くらいは観察して対応の仕方を決める時間です。
機嫌がいいときも悪いときもあるので、それに合わせて対応の仕方を変えるわけです。

他には同じ失敗はしないように心掛けています。例えば、利用者様に同じことを何度も言わせるのはプロとして失格だと思うので、3度同じことは言わせない、を自分のルールにしています。

厳しく自分を律しながら、仕事に徹している鈴木さんですが、いつも明るくはつらつとされていますね。なにか秘訣のようなものはあるのでしょうか?

明るく元気でいることも仕事のうちだと思うんです。暗い顔をしている人が家にいたら誰だって嫌ですよね。

さすが!プロでいらっしゃいますね。気分転換のために何かしていることは?

地域活動ですね。具体的には地元の消防団に入っています。年齢関係なく地域の多種多様な人たちと知り合えて、交流するのは本当に楽しいです。

お仕事を続けてこられて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

ご利用者様から「待ってるよ」と言われるのは「ありがとう」と同じくらい、もしかしたらそれ以上に「私がやらなきゃ」と思います。明日、待っている人がいると思うと晩酌や遊びも「ここまで」とストップがかかります。

最後にこれから、大橋サービスに登録して仕事をしていこうという人にメッセージをお願いします

この仕事は利用者様から教えていただくこともとても多くて、自分自身が鍛えられると思います。自分も大事にしてなんでも楽しむようにしていけば、財産となるような経験が出来ると思います。
先日うかがったご利用者様には「あなたの人生なんだから、人生の主役はあなた自身。
自分をいつも輝かせなさい」と言われました。
いくつになっても自分磨きをして、自分の人生を楽しめという意味かなと思います。そんな出会いもまたこの仕事をしていなかったら得られなかったことだと思っています。

今日は深くて楽しいお話を本当にありがとうございました。
今後ますます輝いて、ご活躍されることを期待しております。