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2018年11月29日

塚本寿美雄先生の認知症講座~認知症の基礎とユマニチュードの基礎~

今回は認知症の基礎とユマニチュードの基礎について学びました。

まず、認知症は4大知症と言われる4種類があります。

1つ目はアルツハイマー病で全体の60%を占めています。
若いときには自力で除去できていたβアミロイドが高齢化によって除去しきれなくなり付着することで脳細胞が死滅、脳の萎縮が起こることが原因です。
これはゆるやかに進行するタイプ。

2つ目はレビー小体型認知症で全体の15%がこのタイプ。
パーキンソン病のような手足の震えと幻視という2つの特徴によって見分けることができます。

3つ目が前頭側頭型認知症、これは善悪の判断を司る前頭葉に損傷を負うなどしたことで、社会性を失い、万引きなど非社会的行為を引き起こすこともあるタイプ。

4つ目が脳血管性認知症で脳梗塞や脳出血により脳細胞が死滅したために起こります。

それぞれの認知症の原因とその症状をよく理解しないと対応が難しいのだと思い知りました。
例えば、2つ目のレビー小体型の場合、暗い部屋で窓ガラスに自分の姿が映るのを、他人がいると見間違えてしまうそうです。
見間違いを避けるためにできるだけ部屋を明るくするなどの工夫が必要ということでした。

認知症というと、食事をしたことを忘れてしまうなど、周囲の人が困るような行動が多くなるイメージを漠然と持っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、周囲の家族からすると困った行動に見えることでも、本人にとっては問題ではなく「事実」として認識されているのです。
こうした本人に寄り添った考え方を知らないと、誤った対応をして本人をますます混乱させてしまうことにもなりかねません。

病気の知識を学んだあとは、対応の仕方についての説明です。

今回はDVDを観ながら、その基本について学びました。

最近、NHKの番組でもよく取り上げられている「ユマニチュード」はフランス語で「人間らしさへの回帰」を意味し、イヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって作り出された認知症ケアの技法です。
ユマニチュードの手法はシンプルで「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つで成り立っています。

「見る」 認知症の方の視界は狭くなっているのでその視界の中心でとらえてもらえるように正面から本人に近づいて見つめます。
この認知症の方の視界を実感するために、トイレットペーパーの芯からのぞいた世界を体験、この芯から見える範囲が認知症の方の視界のイメージなのだそうです。

続いて「話す」 相手が心地よくなるような声掛けをします。
そして、これから行う介護内容について実況中継のように随時話しかけながら行うことで、相手に安心してケアを受けてもらえるようにします。

「触れる」では相手の手に触れる際にも上からつかむのではなく、下から支えるイメージでやさしく触れるのがポイント。
その際にもやさしい声かけを続けます。

「立つ」認知症の方が一日20分は立つことを目標にしています。
これは筋力を維持するためだけでなく、他の人と同じ空間にいるという尊厳を保つという意味があります。

これらの基本手法以外に何よりも大切なポイントについて、最後に先生がお話してくださったこと。
それはいつも笑顔で接するということでした!
えっ、そんな簡単なこと?
でも案外、人と接するときに緊張で笑顔を忘れていたりしませんか?
満面の笑顔はなにより相手に安心感を与えるものですね。
私も常に口角を上げて、自然な笑顔を忘れないようにしたいと思いました。

この認知症の研修は引き続き、来年も開催予定です。

今回参加できなかった方はぜひ次回の研修で塚本先生の実践的なお話を体験していただければと思います。



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