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2018年7月2日

塚本先生のユマニチュード研修レポート

精神科病院で永年の臨床経験をお持ちの精神保健福祉士・塚本先生によるアゼリア認知症研修は今回が3回目。
今回はより実践的な技術を学びたいということで、先生にお願いし、フランス発祥の『ユマニチュード』をテーマにしました。

 「あなたが大切だよ」というメッセージを伝えることで、関係が急速に改善すると考えた提唱者のイヴ氏とロゼッタ氏は、元体育教師。「生きているものは動く」という思想を元に、最期まで人間らしい存在であり続けるためのメソッドを確立したのが、人間らしさへの回帰を意味する「ユマニチュード」で、4つの基本技術を組み合わせて行います。



○見る技術
 視野の狭くなっている要介護者の視野に入り、笑顔でアイコンタクトを取ります。
 研修ではトイレットペーバーの芯を使い、狭い視野を体験。そこに突然ぬっと現れるのではなく、遠方から視野に入り笑顔で近づくことが大切とのこと、やってみてなるほど実感しました。

○話す技術
 ケアをしながらも黙る時間を作らず、実況中継のようにやさしく温かく説明します。「見る技術」と組み合わせ、笑顔でアイコンタクトを取りながらするのが大切です。日頃、介護することに集中して、黙々と手を動かしてしまっているかもしれない…という方もいらっしゃいました。

○触れる技術
 ぎゅっとつかむのではなく、優しくできるだけ広い面積でソフトタッチします。お母さんが赤ちゃんを触るイメージで触れると、安心感を与えリラックスしてもらえるでしょう。お互いに狭い範囲でつかんだり、やさしく広い範囲でささえたりしてみると、実感できますね。

○立つ技術
 お辞儀をするように体重移動をしていただくと、スムーズに立ちやすくなります。立つことがゴールではありませんが、立たない・立てないことを当たり前としないようにしましょう。ずっと仰臥位だと視界に入るのはいつも天井になってしまいますが、立つことで見える世界が変わり、生きる意欲向上にもつながるとのことでした。



赤いオーバーオールがトレードマークのイヴさんをビデオで拝見しましたが、温かい素敵な笑顔が印象的でした♪
参加者の中にはユマニチュードを知っていた方も初めて耳にした方もいらっしゃいましたが、現場の対応に疲れ気味の方もいらしたようです。ユマニチュードの技術は目新しいものでも難しいものでもないですが、メソッドにあるように、一人の人間として患者さんと向き合うことで、コミュニケーションに効果があると言われています。皆さん、是非今日学んだことを活かしていきたい!!と目を輝かせておられたのが印象的でした。



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